MURDER for Twoのこと その4

★マレー&バーブ

粗チンなんてセリフが坂本くんの口から出てくるとか、たぶんとても貴重。
しかもジェスチャー付き。
ここは間違いなく笑うところだと思うんけど、なんだろう、女子としてはあまりゲラゲラ笑うのも憚られるからなのか、みんなちゃんと聞いてた?あの坂本くんが粗チンって言ったのよ?って言いたくなるくらい客席はいつもほぼ無反応。
公演の途中からジェスチャーに音をつけるようになったんですよね。
それでやっとクスクス笑うお客さんが出てきた感じだったのでちょっとほっとしたんだけど、なぜわたしがほっとするんだろう…
歌が終わってイチャイチャベタベタするところだってねえ。(=貴重)
わたしの好みとして、歌う声が一番よかったのがマレーでした。
いい声してたなあ。
いつもうっとりしながら聞いてました。
でも人としてあれだから好きにはなれませんでした。

バーブがアーサーの髪を切っていたという話のとき、マーカスが遺体を見て「さぞ上手だったんでしょうね、今となってはもうわかりませんけど」って言った後に「眉毛もきれいにカットされてる」っていうバーブのセリフがあったのですが、スクリプトにはありません。
なぜここに入れたのかな。

★少年合唱団

これもどう表現するのかサントラからは想像がつかなかったので、初めて観たときはそうきたか!!!ってなりました。
あれはパンツの膝がテカテカになるし恐らくぬけるよね。
換えは何本用意してたのかしら。
ティミーの訛りがひどかったけど、スクリプトでも訛りがひどくて解読するのに苦労しました。
ヨンカーズは大人気だったようで。
確かにかわいいから仕方がない。
マーカスにくすぐられて「やだやだ!」って逃げるヨンカースとかたまらなかったし。
千穐楽でマーカスに唇を奪われたときのヨンカースのことは一生忘れません。

スクリプトで面白かったのはヨンカースのト書き。
マーカスに口笛の吹き方を説明するセリフのト書きは"strangely sensuous"(妙に官能的に)
「こまっちゃーう」っていうセリフのト書きは"makes a super cute face"(超キュートな表情で)
それを坂本くんがやったらああなったんですね。
大変よかったです!

歌の歌詞はほんとにヤバいん、て感じでお下劣でしたが、オリジナルはさらにひどいから大丈夫です。
彼らがポルノを見ている隣で赤ちゃんが生まれて太った兄ちゃんがトウモロコシを食べ続けているんですから…(こういうセンスこそたぶんまさにアメリカン)

★ステフ

「ぶっぶー。あたしよおばさん!」

髪を耳にかけながら言うこの最初のセリフで、わたしの心は全部持っていかれました。
かわいいかわいいステフ。
やっぱりそこには坂本くんはいなくて、完璧な女子。
「まだあたし」
「今あたし」
「ま、いっか」
「知ってるもん」
こうしてセリフを並べるだけでもかわいくてたまらない。
わたしの一番お気に入りのキャラクターでした。

♪違うのルー あんたはよくやってるけど
彼にピッタリなパートナーは…♪

この時の表情がなんとも言えず。
ステフの複雑な気持ちが溢れていてなんとも言えず。
思い出すたびに胸が締めつけられます。
いい曲だったなあ。
マーカスとのコーラスは、松尾さんがしっかりした声で、坂本くんが繊細な声で、それが本物の男女のコーラスに聞こえてとっても素敵でした。
最後の最後で、必要なのはマニュアルじゃなくてパートナーって気づいてほんとよかったね、マーカス。
これからは、何かあった時には2人でカクテルアンブレラ!(言いたいだけ)

小ネタ。
マーカスが誘った朝食のメニューはドーナツです。