MURDER for Twoのこと その5
★バレット・ルイス
ミス・ルイスは手足が長くてバレエができる坂本くんにぴったりの役だったと思います。
バレエと言えばミス・ルイスのセリフに「ロンデジャンブ」が出てきますけど、あそこで笑う(笑える)人が多くて正直驚きました。
わたし、ロンデジャンブが何のことかわからず家に帰ってから検索しましたから。
坂本くんのファンの方はバレエに精通している方が多いのかしら。
セクシーなミス・ルイス、でしたがわたしはそんなには惹かれなかったかな。
後で出てくるヴァネッサの方が断然セクシーに見えたので。
♪遺産たんまり欲しいもん なにか?♪
ここはちょっとミス・ルイスらしくなくてかわいいなって思いました。
ミス・ルイスのチュチュはダーリアの家にそっくりなごみの山(ここも笑うところだろうけどほとんど笑いがなかったね)から見つかったことになっていましたが、スクリプトではダーリアの下着の入っている引き出しから見つかります。
ここをなぜ変えたのか、とても謎です。
★ドクター・グリフ
マーカスとの「秘密の握手」、最初の頃は模索中(笑)でアルプス一万尺をする回もありましたけど、安定すると今度はボディーアタックがどんどん過激になってとうとう「こう見えても85歳だからな」とドクター自らストップをかける始末。
いたずらっ子の目をしたドクターが毎回可愛らしかったです。
友情の歌もいい歌でした。
この歌もちゃんと覚えられなかったのでめちゃめちゃ悔しいのです。
君が骨折したら僕も骨を折るよっていうかなり無茶苦茶な歌ですが、
♪だってずっと一緒なら 広がる青空♪
のところが大好きでした。
毎回腕に痣を作りながら死の間際まで楽しませてくれたドクター、どうもありがとう。
千穐楽にBeautiful Worldをリクエストしてくれてありがとう。
★ヘンリー
まさかヘンリーがこんなに強烈なキャラクターだとは思っていませんでした。
だってサントラでは最後にちょろっと歌うだけなんだもん。
しかも最後まで歌わせてもらえないし。
それなのにあんなにふざけて爪痕を残していくなんて、恐るべし消防士…
激しく訛っていましたが、サントラでもスクリプトでもヘンリーは訛っていません。
あちらの公演では訛ってたのかな。
おかげで何を歌っているのか全然わからない(笑)
2曲目はまだわかりやすかったかも。
あれは一応、アーサーを弔う歌だと思います。
♪ヨルダンまでそのワインディングロード行けば
預言者が道を示すさ♪
ダーリアの「みなさん静かに」の歌の中で1ケ所だけヘンリーが混ざることに気付いたのは何回か観てからでした。
帽子がない、ってところ、最初から立ち上がってたのかな?
全然気づかなかったな。
(スクリプトでは「帽子を忘れた」になってたけどそれもスルーしてました)
★ヴァネッサ
演じるのは坂本くん、声は松尾さん、の合わせ技。
登場する女性の中で一番美しいと思ったのがヴァネッサでした。
首を吊るときのあの一連の動き。
椅子に乗って首に縄をかけて煙草を一本吸う。
青いライティングのせいもあるかもしれないけど、なまめかしくて妖しくて本当に美しかった。
あの場面がたぶん一番ドキドキしてたかも。
「しーりーめくれてべろべろばー」はそのひとつ前の日本語(支離滅裂)に合わせた本当にうまい掛け合いになっていて、思わずうなりました。(こうして書くと妖艶さとは程遠いセリフ…)
こうやって全員を振り返ってみると、本当におかしな人たちしかいなかったんですね。
みんなバナナ!(これも言いたかった)