ARASHI Live Tour 2013 "LOVE"のこと

福岡のオーラスから1週間が過ぎてからの感想です。

札幌で初めて見終わったとき、正直なんて言っていいのかわかりませんでした。楽しいのか楽しくないのか自分でもよくわからなくて…。自分の中で消化しきれなかったんですね。それはたぶん、去年のPopcornのイメージが強すぎてそれを引きずっていたからで、Popcornからの自分の期待や想像とはちょっとずれていたから。LOVEというアルバムをよくわかっていなかったってことです。みんなにキャーキャー言われるような曲だけを集めたアルバム、って翔くんがどこかで話してましたけど、頭では理解したつもりでいたのに札幌で見たときにそれが抜け落ちていたみたい。PopcornとLOVEはコンセプトが全く違う(真逆といってもいいくらいの)アルバムなんだから去年と同じわけないのに、どこかでそれを期待してしまっていたんですね。だから否定から入ってしまいました。今思えばもったいないことをしたな…。札幌以降、セットリストを聴きこんで彼らの描きたかったLOVEもやっと見えてきました。LOVEって大きなコンセプトをすごくわかりやすいようにまとめてたんだなーって。それに最初に気づかなかった自分の目と耳はなんて節穴なんだろう…。

いろいろともやもやしたものが吹っ切れた結果、オーラスはとっても楽しかった!首をかしげた演出もいい方へ変更されていたし、スタッフ全員参加の『FUNKY』とか地声での三本締めとか、きれいすぎるくらいきれいにツアーが終わったのも気持ちよかった!終わりよければすべてよし、ですね。

細かい感想を少し。まずは大野さんのソロから。

周りの評価とは違って、個人的には今回の曲は今までと違う曲とは全然思ってなくて、だからダンスも特に期待するものはなかったのですが、これが見事に裏切られました。うまく言えないけど「自然」に体が動いているような感じなの。今までは「作ってます」感が前面に出ていたのに、そういう無理矢理感を感じさせない動きで見ていて本当にきれいだった。足の運びの軽さはいつもと同じだけど、ちょっと昔を思い出すダンスでした。すごくよかった。

そして大野さんが振付けをした曲『さよならのあとで』。実は最初に見たときは振付けしたのって『Rock Tonight』じゃないかと思ってたんです。でも以前おさどで「今まで振付けしたことのない曲調の曲で」って言ってたのが気になって…。で、終演後に調べたらこれだったんだ、と。でも実は全然記憶に残っていませんでした(だって大野さんのソロの次の曲だったし…)。それで次の日の公演でガン見したわけですが、一目瞭然でした(笑)。体を斜めに倒す動きも「忘れないから」の歌詞に合わせた手の振りも足の動きも特徴がありすぎました。なんで前日にちゃんと見てなかったのかなぁ。札幌公演はちゃんと見てなさすぎて後悔ばっかり…。

よかったといえば『Step & Go』も。5人で踊っていたものを1人ずつバラバラに散って踊った結果、踊りが際立つようになって、大野さんは本領発揮してのびのびと自分の踊りたいように踊ってた。それがあの足の動きに端的に表れていたと思います。このステゴーは本当に貴重!見ることができて本当によかったと思える1曲でした。

『CONFUSION』や『Intergalactic』のマスゲーム的実験的なダンスもおもしろかったし、『Rock Tonight』のザ・アイドル的なダンスもかっこよかったし、『Starlight kiss』の王道のダンスもかわいかったし、去年からやっと「本調子」に戻ってきていい流れができてますよね。来年の15周年は何をみせてくれるのか、断然楽しみになってきました。