ON THE TOWN 第一幕のこと その3

ここまで書いて気づきましたが、(笑)を使っているのはイノッチがらみだけです。察してください。気にせず続けます。

♬ I Can Cook Too (料理もできるの)

ヒルディーのハスキーボイスが輝く曲。シルビアさんが素晴らしかったです。あんなに抵抗していたチップがあんなにあっさり落ちてしまって、むしろヒルディーよりも積極的だったのはツッコんでもいいところですよね。長野くんは体を張ってました。この場面だけではなく全体的にだいぶ体を張ってましたよね。(タクシーから落ちたり、ヒルディーに足をひっかけられたり…)時には野菜を受けとめ損なったり、時には投げたクッションがフライパンに当たって肉を落としてしまったり、わたしが見た中では一番ハプニングの多い場面でしたがそこは生ならではのご愛嬌。シルビアさんとのいちゃいちゃっぷりも含めて博担にはたまらない曲だったのではないでしょうか。個人的にはバナナをもっとわかりやすく持ってほしか…いやなんでもありません。

♬ Lucky To Be Me (自分のままで)

君が僕を選んでくれたなんて、僕が他の誰でもなくて僕でよかった。ゲイビーがうれしそうに歌うこの曲がオンザタウンの中で実は一番好きなので、ずっと楽しみにしていました。しかし…少々期待はずれだったのです。鳥肌が立たなかったのです。坂本くんの歌なのに。("Lonely Town"はゾクゾクしたのに。)理由を考えてみたのですがたぶん2つ。1つはわたしの中でのイメージの違い。うれしくて思わず飛び上がって小躍りするくらいのテンションで歌うイメージだったのですが、坂本くんはもっと大人なゲイビーで、スマートにしっとりと優しく歌い上げていました。もう1つは、こちらの方がかなり気になったのですが、訳詞の問題。「僕が僕でよかった」という歌詞を何度も繰り返すことでゲイビーの喜びが伝わってくるのがこの曲のいいところなのに、それが他の日本語を混ぜたことで薄れてしまった気がしました。そこは死守してほしかったな。ほんと残念だよ。坂本くんのLucky to be meをもっと堪能したかった。なんならいつか英語で歌ってください!

♬ Times Square (タイムズスクエア・バレエ曲)

ニューヨークの観光スポットを踊りで表現する曲。この踊りがまた楽しいなんてものじゃありません。アラフォー3人がかわいい!坂本くんにクマのぬいぐるみ(しかも女性陣が持っているものよりも大きなやつ!)を持たせるなんてかわいく見えるのを狙いすぎててあざといぞ!と思いましたがこんなのめったに見られるものじゃありませんからね。ビルさん本当にありがとう。写真を撮る5人組のその写真だって実物を見たいじゃないですか。刀で決闘するチップとオジーの脇で西部劇ごっこをするゲイビーとヒルディーとクレアとか、全員を見たいのに目が足りません、追いつきません。ダンスホールで女の子に鼻を突っつかれたり、頬をつねられて軽く叩かれたあげく、中央から再登場する時が完全にミッキーマウスの動きなゲイビー。あんなに意気消沈していたゲイビーはどこへ…とにかく見ているだけでハッピーになれる第一幕フィナーレ。この場面を見るたびに見に来てよかったと思いました。