まずはCDから

ツアーのセットリストをiTunesでプレイリストにして通勤のときにしばらく聴いていましたが、「これじゃない」感が強くてそのうち聴かなくなりました。
だからライブ音源のCDがレンタルされると聞いて小躍りしましたよ。
そして聴き始めて一瞬で、音の記憶ってすごいなと思ったのです。
あの日の音を聴くだけであの日がしっかり甦るんですね。
ツアーが終了してからWait for Youのピアノバージョンの音源を聴いたとき、絶対的に物足りなく感じて何が原因なんだろうと考えたら、オープニングで一番最初に流れたイントロのピアノと、2小節流れた後の客席の歓声が入っていなかったから。
それがCDにはちゃんと入っていました。
あのイントロと歓声を聴くたびに会場で鳥肌が立ったことも一緒に思い出しました。
39 Symphonyだってプレイリストにしたものの、全然違うから全然楽しくなくて。
なんでOrangeの4小節目にサンダーバードが入ってこないのよー。
そんな不満も解消されて、最高に幸せなCDです。
これよこれ、これが欲しかったやつなの!

曲の合間にメンバーが煽る声というのは実は意外と覚えていなくて、わたしの中ではそれほど大きな意味を持っていないみたいです。(あ、でも今回の岡田さんの「腹から声出さんかーい!」は別。あれは忘れろと言う方が無理…)
それよりもAirで坂本くんの声にエコーがかかって少し間を置いてから、効果音のキラキラした音が入って歓声が上がる、とか。
Break The Wallの生ならではの声の揺れや、CD音源とは違う崩した歌い方、とか。
ここできゃーってなるのはあの2人がああしたからだな、とか。
そういうのがたまらないのです。
これはあの時だけの音だから。

この曲のときにどう動いたかっていうメンバーの動線も頭にちゃんと浮かんでくるので、音ってほんとにすごいですね。
映像がなくても音があれば十分楽しめます。
耳だけを集中させるから、聴くたびに新しい音が聞こえてきます。
ライブ音源って音がクリアじゃないし、歓声が音楽を邪魔するからむしろ全然好きじゃないんですけど、今回は別。
今は毎朝の電車の中が代々木です。

願わくば39 Symphonyをクリアな音源でほしいところだけど、そこまでの我儘は言うまい。
どうしよう。
CDで満足しすぎて映像をまだ見れていません…

ONE MAN STANDINGのこと

20周年コンサートのDVD発売までにはまだ時間があるので、その前にONE MAN STANDINGについて書いておこうと思います。
しかし実は記憶がすでに薄れかけている…なぜなら何度も見ていないから!
2週間前のOMSより2年前のON THE TOWNの方が記憶が鮮明なのは明らかにそういうことでしょう。
できることならもっと見たかったOMS。

記憶が薄れかけている理由はもう一つ、たぶん予習をできなかったから。(しなかったから。)
初めて見た坂本くんのミュージカルは『シルバースプーンに映る月』。
つまりここ最近のものしか見たことありません。
だからOMSのセットリストを予想しようにも全く見当がつかないし、調べるにしてもそれって膨大な曲数でとてつもない作業になるし、だったら知らないままでもいいんじゃない?知らないまま見ても楽しめるんじゃない?と楽な道を選びました。
そしていざ公演を見て、帰宅してからセットリストをチェックして、そのミュージカルや歌った曲の背景などについて調べていたら、じわじわと後悔が襲ってきました。
なんで事前に勉強しておかなかったんだろう。
あの曲は向こうではヒュージャックマンが歌っていたんだよとか、あの曲はもともとオリビアニュートンジョンに書いた曲だよ、とか。
聴いたことのある曲もたくさんあったし、その曲がどんなストーリーの中で歌われるのかを知っていたら数少ない貴重な機会をもっともっと楽しめたのに!
どんどん膨らむ後悔。
ばかばか自分のバカ!

しかし実際こんなに後悔してもお釣りがくるくらい、OMSは楽しかったのでした。
後日せっせと曲を集めて作ったプレイリストを聴いていると、この曲はあの衣装だったな、ここであのタップを踏んでいたな、ここはあの立ち位置で歌い上げていたな、などと思い出します。
フレッドアステアやフランクシナトラが歌っていた曲を坂本くんが歌うなんて、もうそれだけですごいと思っちゃう。(だからこういうことを事前に知っていたら…泣)

ミュージカルの世界の中での坂本くんは素敵だって知っていたけど、OMSの坂本くんは文字通りキラキラ輝いていました。
坂本くんのこれまでの歴史を垣間見ることができて本当によかった。
そしてこれからミュージカルをもっと見たくなりました。
帰り道に、坂本くんが次に出演するミュージカルはどんなのだろう、楽しみだなあ、なんて思っていたら翌日にあっさり発表されてえ??って感じでしたが(笑)
松尾さんとの2人舞台、期待しています。

ちなみに個人的な好みの話ですが、ジュークボックスミュージカルは余程の作品でないとストーリーが音楽に負けてしまってあまり楽しめないので、坂本くんにはクラシカルなやつや挑戦的なオリジナルで攻めていってもらえるとうれしいな。(Murder for Twoは面白そうな予感しかしない!)

※備忘録的に、今回演出を担当した菅野こうめいさんのインタビュー記事と、舞台裏について語ってくださっているブログ(現在進行形)
http://spice.eplus.jp/articles/36294
http://ameblo.jp/komei369/entry-12127060315.html

16か月ぶりです

久しぶりです。かなり久しぶりです。
久しぶりすぎて開くのが怖かったです。
久しぶりすぎていろいろ変更しました。人とは変わるものですから。

V6の20周年記念ツアーの感想をまとめようと思っていたのに気がつけばWOWOWでの放送も終わり、その後の嵐のツアーも終わり、年が明けて坂本くんのソロコンも終わり、もう2月半ばです。
ここの存在を思い出したのは思いがけず発見した友人のブログのおかげです。ありがとう。
放ったらかしすぎてついに20周年コンサートのDVDが発売されてしまうらしいので、いい機会ですからそれを頼りに去年の10月、11月を振り返ってみようと思います。

それにしても時が経ちすぎてあの興奮の日々と熱量を文字にするのは正直難しい。
間があきすぎていまいちピンときません。
こんなフラットな気持ちでDVDを見て当時のことを書けるかしら。
などと思いながら今朝の通勤電車の中でいつものようにiPodで何を聴こうかな、と考えて選んだのがちょっと前のNext Generation。
2015年7月4日放送の回です。
オープニングトークでいのはらさんがVS嵐の収録のことについて話しています。
「VS感出ないんだよねーV6って」
「嵐がちょっと失敗しちゃったら岡田とかがんばれーとか言っちゃって」
ニノの誕生日メールの一番乗りがいのはらさんだったとかここで話してたのよね、すっかり忘れてたし。
オンエアでどこまで使われるかわからないけど、嵐とはデビュー日が近いから何かしら関わってもらえたらいいなと思ってます、って言ってるよ!ここで言ってるよ!

聴いているうちにじわじわとあの頃の自分が蘇ってきました。
V6vs嵐は何度見返しただろう。
とにかくツアーに向けてのワクワク感がハンパなかったこと。
いろんな場所でいろんな形で宣伝され語られるこれからのツアーについて毎日見て、聴いて、読んで、楽しみで楽しみで仕方がなくて、それしか考えていない毎日だったこと。
そしてついにその日がやってきて、言葉では言い表せないほどの至福の時間だったこと。
そんな自分が今朝蘇ってきて、DVD発売に向けて急激に気持ちが高まった、というとても単純な話です。
早く17日になって!

※20周年記念ツアーとか20周年コンサートとか書きましたが、なにかいい省略形はないものでしょうか。(アニバコンだと10周年の時もそうだったんでしょ?)

 

最後にもう一度、ON THE TOWNのこと

ただトニセンを見たいだけじゃなく、オンザタウンという作品に出演するトニセンを見たくて青山劇場に通いました。今のミュージカルとは違う、まったくの古典のミュージカルですがそれがかえって新鮮でとても楽しめました。演出のビルさんがオールドスタイルを大事にしてほしいと言ったそうですが、それがしっかり守られていました。

初めて見たときに今まで見てきたミュージカルと何かが違うと感じたのですが、その違和感の大きな原因はおそらくセリフと歌(歌詞のついた曲)の少なさです。違和感というか、居心地が悪いというか。セリフや歌詞でもっと説明できるような場面でも音楽と踊りだけ。昔のディズニーのアニメーションのように感じる人がいたのはそのせいかもしれません。ミッキーやミニーたちが騒動を起こしてどたばた走り回ったり、音楽に合わせて楽しそうに踊ったりする様子がこのミュージカルと重なります。言葉は最小限であとは音楽と踊りで進行していくそのペースが、今のミュージカルと比較するととてもゆっくりに感じられます。最初はそれに慣れなくて違和感を感じたのではないかと。しかし何回も見るうちにそれも徐々に心地よくなっていきました。

踊りもバレエの要素がつまっていて古典的です。そんなクラシカルな作品にトニセンの3人はぴったりはまっていました。おそらく今の彼らだからはまったんじゃないかな。もしこれがもっと若いころならここまでうまくはまらなかったんじゃないかとさえ思います。メインキャストはトニセンに限らず女性陣も含めてもうあの6人以外には考えられない、ベストな配役でした。ゲイビーは長野くんでもイノッチでもだめだし、アイビィも樹里さんやシルビアさんじゃだめ。さらに坂本・真飛ペア、長野・シルビアペア、井ノ原・樹里ペアがそれぞれ相性抜群。お互いの相乗効果でいい味を出しまくっていました。この6人をキャスティングした人は天才だと思います。大げさでもなんでもなく本当に心から。

訳詞は難しいですね。決められた音の長さの中で英語詞のニュアンスを全部伝えることは不可能ですから、大事なエッセンスだけを抜き出してそれを日本語で肉付けしていくことになるわけですが、訳詞によって曲の印象が変わってしまったりすることが今回身に染みてよくわかりました。しつこいようですが、坂本くんはぜひいつかどこかでLucky to be meをあらためて披露してください。

最初はおそらく演出通りのがちがちに固まっていたものが、回を重ねるごとにキャストの肩の力がいい具合に抜けてどんどん柔らかくなっていく様子を見て、舞台というのは公演が始まってから完成されていくものなんだということも今回強く感じました。この作品での自由度はかなり限られていると思うのですが、それでも決められた枠の中でどんどん自由になっていく。そこにはもちろん客席の力も必要で、笑いが大きな回もあれば小さな回もある中で作品がどんどん磨かれていく。そうやって日に日に進化していく作品に出会えてとても幸せでした。うまくまとまらないままここまで書いてきましたが、オンザタウンはわたしが今年見た舞台の中で一番の作品です。それは断言します。

今日はちょうど東京公演の千秋楽。キャスト、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。そして楽しい時間をありがとうございました!特にここには書きませんでしたが、マダム・ディリー、ピットキン、ルーシー、その他アンサンブルのみなさん全員が素晴らしかったです。息の合った最高のカンパニーだと思います。残り大阪3公演、東京と同じように最高の公演になりますように。

 

ON THE TOWN 第二幕のこと その2

♬ Some Other Time (またいつか)
この曲も舞台を見る前と後では印象が全然違いました。ストーリーをちゃんと追ったのもあるかもしれませんが、ああ彼らの楽しい時間がもう終わっちゃうんだと見ていて涙目になる曲でした。最後の4人のコーラスが本当に素敵です。長野くんが去年の"Forever Plaid"で鍛えられたコーラス力を存分に発揮していました。訳詞もとてもよかったです。「楽しくなってきたら、終わりの合図。今までにもこれからにも感謝。」彼らだけじゃなくて見ているこちらも同じ気持ちになります。もうすぐ第二幕も終わり。もっと見ていたいのに。楽しい時間をありがとう。

♬ The Real Coney Island (現実のコニーアイランド)
ここでついに全員勢揃い。そしてゲイビーとアイビィがついに再会。この2人が舞台の上で一緒にいる時間って実はとても少ないんですよね。チップとヒルディーやオジーとクレアのようにもっともっと仲良くイチャイチャしているところを見たかったな。だって本当に素敵なカップルなんですもの。実は大人の怪しい遊び場だったコニーアイランドアラビアンナイト風で音楽もそれに合わせて非常にわかりやすいイメージでした。現実を知ったゲイビーはどう思ったかな。アイビィに再会できたうれしさでそんなことどうでもよくなっちゃったかもしれないけど。

♬ Finale, Act 2 (アクト2 ファイナル)

船に帰っていく3人。意外とあっさりした別れでちょっと拍子抜けだったことは内緒です(笑)最後にキャスト全員で歌う「ニューヨーク、ニューヨーク!」には再び鳥肌が立ちました。曲自体が持っている力とキャスト全員の力が集まってすさまじいエネルギーが生まれていました。思い出すだけで胸がいっぱいになります。ピットキンがルーシーに指輪を渡していたことに何人が気づいたかしら。

第二幕の覚書が第一幕よりもあっさりしているのは歌が少なく踊りがメインだったからだと思います。歌のことならここがいい、ここがイマイチ、って言えるのに踊りについては知識と語彙力が乏しくてうまく書けません。悔しいです。

そうだ、最後に言いたかったことを思い出した。ゲイビーがアイビィをリフトする場面がどこにもなかったんですけど!(泣)リフトの稽古が楽しみだって語っていたのにね。制作発表の会見でイノッチに無茶ぶりされて「大丈夫だよ」と言わされた坂本くんの立場は…

ON THE TOWN 第二幕のこと その1

♬ I Wish I Was Dead (死にたくなるの)
ダイアナ・ドリームとドロレス・ドロレスの歌でフラれた傷をえぐられるゲイビー。「死にたいー」のところで坂本くんががっくり肩を落とすのですが客席がこれになかなか気づかない回があって、心の中で「ここはゲイビーよ、ゲイビーを見て!」と何度叫んだことか(笑)オジーがゲイビーに買ってあげる人形が赤いドレスを着ていて、後でそれがゲイビーの夢につながるんですよね。人形なんていらないよ、って言ってたのに最後まで人形を離さずにアイビィを追いかけ続けたゲイビー。アイビィと重ねたのかな。さて、このあたりでオジーについて一言。この場面でもそうなのですが、全体を通してオジーはイノッチですよね。ほぼイコール。人形やスカーフを買ってゲイビーを慰めているのもチップと2人で盛り上がっているのもオジーなんだけれどもイノッチでもあります。オジーの中に自分を取り込むというよりも、自分の中にオジーを取り込んでいる感じがしました。しかもそれでちゃんと成立しています。どこもおかしくない。セリフをセリフとしてではなく、役に忠実にしゃべっている、とイノッチのことを褒めていたのは坂本くんでしたが、きっとこれがそういうことなんだろうなと思いました。

♬ Ya got Me (やってくれるね)
実際に舞台を見て一番化けた曲がこれです。手拍子が入っていてサントラを聴いているだけでもノリのいい楽しそうな曲でしたが、これは聴くだけじゃなくて演出込みで見なきゃだめだと思いました。落ち込んでいるゲイビーを励ます曲ですが、マラカスを振ったり合いの手を入れたり5人がとにかく楽しそう!4人が歌う様子をゲイビーがとてもうれしそうに聞いているのが微笑ましいです。ゲイビー、チップ、オジーが完全にトニセンの3人とかぶる曲でした。思えば第一幕ではチップとオジーにアドバイスをもらい、第二幕では慰められ励まされるゲイビー。3人が幼馴染でゲイビーはチップとオジーにとっての恩人だということはわかりますが、それ以上のことはわかりません。しかしチップとオジーがゲイビーのことを大好きなのはここまでの流れでよくわかります。そんな3人にトニセンの3人を投影してしまいます。「いいかゲイビー、聞けよ。お前には強い味方がここにいる。」そんな歌詞もトニセンに重なったりして。「ニューヨーク、ニューヨーク」と同じくらい、この曲をトニセンの歌で聞けてよかったです。

♬ Pitkin's Song (わかるよ)
婚約者の浮気を許していたピットキンさんもそりゃ堪忍袋の緒が切れますよね。この訳詞もほぼ原曲どおり。「この年でクレアと婚約した」の部分をソフトに歌ってみたり力強く歌ってみたり、日によって歌い方を変えていた青山さんはさすがです。歌い方を変えると言えばヒルディーがタクシーで歌う歌もそうでした。そんな違いを見つけるのも楽しかったなあ。

Subway Ride And Imaginary Coney Island (地下鉄車内と夢の中のコニーアイランド)    ♬ The Great Lover Displays Himself (グレート・ラバーが自己アピール)

赤いドレスの人形を握りしめてゲイビーが見た夢は赤いドレスで踊るアイビィ。ゲイビーの持っている「上流階級の社交場」のイメージがなんというか…ずばりトンチキ!最初は華麗に踊る紳士淑女の集まりで何の問題もなかったのに。会員制のクラブですから夜の大人の雰囲気があって全然かまわないのですが対決はないだろ、と(笑)ザ・グレート・ラバーなんてリングネームまでつけちゃってゲイビーの妄想力って一体…でもニューヨークに来たのが初めてのおのぼりさんなゲイビーがかわいらしくも見えました。2人が脱いで踊り始めたときにはここは笑うところなのかどうなのか一瞬悩みましたが、アイビィに触れたくても触れられないギリギリの踊りは見ているこちらもドキドキしましたし、坂本くんと真飛さんが大人の色気をふりまいてとても素敵でした。坂本くんが上半身裸になって踊るのは稽古の途中で言われたという話でしたが、トンチキ具合がより際立って大変よかったと思います。(褒めてます。)個人的には、ゲイビーが後ろを向いてアンサンブルの方々に服を脱がされ帽子を取られたときに髪を一度かき上げる坂本くんの仕草がたまらなかったです。

 

ON THE TOWN 第一幕のこと その3

ここまで書いて気づきましたが、(笑)を使っているのはイノッチがらみだけです。察してください。気にせず続けます。

♬ I Can Cook Too (料理もできるの)

ヒルディーのハスキーボイスが輝く曲。シルビアさんが素晴らしかったです。あんなに抵抗していたチップがあんなにあっさり落ちてしまって、むしろヒルディーよりも積極的だったのはツッコんでもいいところですよね。長野くんは体を張ってました。この場面だけではなく全体的にだいぶ体を張ってましたよね。(タクシーから落ちたり、ヒルディーに足をひっかけられたり…)時には野菜を受けとめ損なったり、時には投げたクッションがフライパンに当たって肉を落としてしまったり、わたしが見た中では一番ハプニングの多い場面でしたがそこは生ならではのご愛嬌。シルビアさんとのいちゃいちゃっぷりも含めて博担にはたまらない曲だったのではないでしょうか。個人的にはバナナをもっとわかりやすく持ってほしか…いやなんでもありません。

♬ Lucky To Be Me (自分のままで)

君が僕を選んでくれたなんて、僕が他の誰でもなくて僕でよかった。ゲイビーがうれしそうに歌うこの曲がオンザタウンの中で実は一番好きなので、ずっと楽しみにしていました。しかし…少々期待はずれだったのです。鳥肌が立たなかったのです。坂本くんの歌なのに。("Lonely Town"はゾクゾクしたのに。)理由を考えてみたのですがたぶん2つ。1つはわたしの中でのイメージの違い。うれしくて思わず飛び上がって小躍りするくらいのテンションで歌うイメージだったのですが、坂本くんはもっと大人なゲイビーで、スマートにしっとりと優しく歌い上げていました。もう1つは、こちらの方がかなり気になったのですが、訳詞の問題。「僕が僕でよかった」という歌詞を何度も繰り返すことでゲイビーの喜びが伝わってくるのがこの曲のいいところなのに、それが他の日本語を混ぜたことで薄れてしまった気がしました。そこは死守してほしかったな。ほんと残念だよ。坂本くんのLucky to be meをもっと堪能したかった。なんならいつか英語で歌ってください!

♬ Times Square (タイムズスクエア・バレエ曲)

ニューヨークの観光スポットを踊りで表現する曲。この踊りがまた楽しいなんてものじゃありません。アラフォー3人がかわいい!坂本くんにクマのぬいぐるみ(しかも女性陣が持っているものよりも大きなやつ!)を持たせるなんてかわいく見えるのを狙いすぎててあざといぞ!と思いましたがこんなのめったに見られるものじゃありませんからね。ビルさん本当にありがとう。写真を撮る5人組のその写真だって実物を見たいじゃないですか。刀で決闘するチップとオジーの脇で西部劇ごっこをするゲイビーとヒルディーとクレアとか、全員を見たいのに目が足りません、追いつきません。ダンスホールで女の子に鼻を突っつかれたり、頬をつねられて軽く叩かれたあげく、中央から再登場する時が完全にミッキーマウスの動きなゲイビー。あんなに意気消沈していたゲイビーはどこへ…とにかく見ているだけでハッピーになれる第一幕フィナーレ。この場面を見るたびに見に来てよかったと思いました。